ご飯食った後の茶碗でお茶飲んだら下品と言われた。茶碗だぞおかしくねえだろ。
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ご飯食った後の茶碗でお茶飲んだら下品と言われた。茶碗だぞおかしくねえだろ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190225-00033983-otonans-soci
「ご飯を食べ終わった後、ご飯茶わんに麦茶を注いで飲んだら『お茶漬けでもないのに下品』と言われた」
このような内容の投稿が先日、ネット上で話題になりました。ご飯茶わんでお茶を飲む行為について、「洗い物の負担が減る」
「禅寺では正しい作法」など肯定的な声がある一方、「下品だと思う」など否定的な意見もあります。「『茶わん』だから、お茶を飲むのが本来の使い方では」との声も。
専門家の見解とは、どのようなものでしょうか。和文化研究家で日本礼法教授の齊木由香さんに聞きました。
水が貴重な時代の習慣
Q.そもそも、茶わんでご飯を食べるという習慣はいつごろ始まったのでしょうか。
齊木さん「茶わんでご飯を食べるようになったのは、江戸時代に入ってからです。それまで、一般庶民の間では、飯や汁をいただくために木製の『わん』が使われていました。
江戸時代に国産の磁器が作られるようになり、茶わんはお茶を飲むための器から、ご飯をいただく食器へと用途が広がっていきました」
Q.なぜ、ご飯を食べる器なのに「茶わん」と呼ぶのでしょうか。
齊木さん「茶わんは本来、お茶を飲むときに用いられる器のことで、それがご飯を盛る器にも使われるようになったことから『お茶わん』と呼ばれるようになりました。
そもそも、茶わんは平安時代、禅僧が中国から仏器として持ち帰ったのが最初とされています。
鎌倉時代に入って僧侶を中心として茶道が広まり、茶わんがもてはやされるようになりましたが、当時はごく上流階級の人たちに限られていました。
もともとは茶道のための茶わんでしたが、室町時代になると磁器の代名詞として呼ばれるようになりました。
当時、中国から磁器を輸入しており、花瓶・皿・鉢などがある中で茶わんが一番多かったことから、磁器そのものを『茶わん』と呼んだのです。