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剣道部員、「水飲み禁止」のため熱中症で倒れるも「演技だ」と顧問からビンタ10発喰らい死亡

   

剣道部員、「水飲み禁止」のため熱中症で倒れるも「演技だ」と顧問からビンタ10発喰らい死亡

1 名前:ラルテグラビルカリウム(茸) [TR]:2021/09/19(日) 09:11:22.29 ID:7WHdeFv50

A53A3e235練習は午前9時から始まった。剣道場には顧問と副顧問がいた。基本練習をし、午前10時ごろに給水。各自、コップ2杯程度の水分を取った。この部では日頃から、「次の練習に響かないよう水分摂取は少なめに」という誤った認識が植え付けられていた。

午前10時半ごろから打ち込みが始まり、トイレに嘔吐しにいく部員が現れ始めた。吐き気は中度の熱中症の症状の一つだ。しかし、顧問は戻ってきた部員を案ずるどころか、腰を竹刀で3発ほどたたいた。

主将である剣太さんへの指導も苛烈さを増した。「俺の言ったポイントが全くできていない!」「気迫がない!」と、顧問は声を荒らげた。面を持ち上げ、むき出しになった首をたたく場面もあった。

その後、剣太さんは一人、練習を続けさせられる。顧問は、個々の打ち込みが合格かどうか、部員全員の挙手で決めさせる方式を採った。剣太さんを合格とした部員はいた。しかし、顧問から「どこがいいんだ!」と責められ、誰も挙手できなくなった。

「俺、頑張るけん、みんな手を挙げてな!」と自らを鼓舞した剣太さんだったが、徐々にふらつく。繰り返し壁に当たるようになり、ついにひざまずいた。そして、「もう無理です」と言った。

剣太さんは部員たちに起こされても、違う方向を向いて動かなかった。竹刀を払われても拾おうとせず、持っているかのようなしぐさをした。重度の熱中症を疑うべき異常行動だ。ところが、顧問は「芝居やろうが! きつい振りすんな!」と怒鳴った。剣太さんは薄れる意識の中で命の危険を感じていたのだろう。面や道着を外そうとした。「何しよるんか」という顧問の問いかけに「本能です!」と答え、前に倒れた。

顧問は剣太さんを立たせ、「演技やろうが!」と突き飛ばした。剣太さんはあらぬ方向に歩き出して壁にぶつかり、「あーっ」と叫んで崩れ落ちるように座り込み、仰向けに倒れた。顧問は馬乗りになり、怒鳴りながら10発程度の往復ビンタをした。

「目を開けろ! 俺は熱中症の人間を何人も見ている! そういうのは熱中症じゃねえ! 演技じゃろうが!」

壁にぶつかった時に額に負った傷の血が、飛び散る勢いだった。

https://number.bunshun.jp/articles/-/849721?page=1

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